1932年(昭和7年)3月、蝋細工による料理模型に魅せられた井村種一が大阪市阿倍野区に創業した井村製作所。これが私たちの原点です。当時はまだ食品サンプルを手掛ける会社はほとんどなく、既製品の製作販売が主な時代でしたが、これからを見据えて1959年にオーダー品を手掛ける工場を大阪市住吉区に立ち上げ。その後も各地に営業所を開設し、国内外の博覧会や展覧会にも多数出展するなど、食品サンプルの技術性やアート性の向上に向けて取り組んでまいりました。
イムラサンプルのロゴは、絵の具を乗せる丸形のパレットがモチーフです。色とりどりの絵の具を置き、色を混ぜて好みの色を作り、美しい絵を描き出すパレット。私たちが作る食品サンプルも、立体的に作ったキャンパスの上に美しい色を描く、絵画芸術作品のひとつだと思っています。本物以上に本物らしい食品サンプルを追求し、お客様に「味わう前のおいしさ」を楽しんでいただきたい。一生、日々勉強の姿勢で、私たちはこれからも歩んでまいります。
食品サンプル作りは、80数年前に日本で生まれ、独自の文化として進化してきました。私たちは「味わう前のおいしさ」をモットーに、お店の顔としてお客様に楽しんでいただける食品サンプルを豊富な経験と高い技術・ノウハウをもってご提供いたします。
お客様から実物の料理をご提供いただき、色や形、ツヤなどをじっくりと観察。作りたての香りや食感をイメージしながら、シリコン樹脂で「型」を作ります。
シリコン型にビニール樹脂を流しいれ、ガスオーブンで焼き固めます。その姿はまさに料理のワンシーンのよう。
できあがった食品パーツに、エアブラシや筆を使って一つひとつ着色。10種類の原色をベースに調合しながら本物に近づけていきます。
完成した食品パーツを器に盛りつけます。「味わう前のおいしさ」を感じていただけるよう、角度やシルエット、見栄えの演出もとことんこだわります。